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リーマンうつたか。
某つぶやきで、Tさんとリーマン設定のうつたかを語り始めたのがきっかけで、あれよというまに会社でいちゃいちゃのうつたかが出来上がっていったのでした。
イースト商事営業部部長の宇都宮と、入社3年目の、営業部所属高崎。
いやもう楽しい楽しい。部長がセクハラで高崎くんとにゃんにゃんしてる妄想が止まらない(笑)。
その設定をお借りしてSSを何本か書いてます。※R18込み。ご注意。
TさんがリーマンSSをまとめた目次サイトを作ってくれたので、ここにもリンク貼っておこうと思います。
気になった方は私のだけじゃなくて、他の方の秀逸なリーマンうつたかで是非ごろんごろんしていただければと思います^^
◆リーマンうつたか置き場◆
でもSSはじゅにけ。
ふらっぱ今月号(学園モノ)のネタバレ、やったもの勝ち(笑)
東海道が持参した弁当の中身に、根岸は唖然として声も出なかった。
大きな1段の弁当箱の中には、ぎっしりと詰まった白米、そしてぺらりとその上に載った1枚の写真。
何それ、と尋ねれば彼は「おかず」だと言い張った。
確かにそれはソーセージに卵焼きに野菜の煮物、とごく普通の弁当のおかずの写真ではあるが、あくまでそれは写真である。
彼はそれを指で摘み、よく見えるように弁当箱の横に置いた。
「これでも色々あるんだぜ?唐揚げの時とか、コロッケの時とか。あ、ステーキが入ってたこともあるんだぜ!」
そう東海道は誇らしげに自慢するが、それもあくまで写真の話。自慢げに話せば話すほど、彼が哀れに思えてきて、とうとう根岸は救いの手を差し伸べずにはいられなくなった。
「…あのさ、3日に1度でいいなら、作って来てあげようか?お弁当」
「えっ……マジで?いや、でも悪いよ、わざわざ」
そう遠慮がちに首を振るものの、根岸の手弁当と想像しただけで、東海道は頬が緩むのを隠せないようだった。根岸を見上げる目がきらきら輝いている。
内心は作って欲しい、というのが顔にありありと書いてあって、根岸は苦笑した。
「自分のを作るついでだし。大したものじゃないけど」
「いや、お前の手作りなら何だって美味いよ!やった、サンキュ!」
ぱあ、っと東海道は満面の笑みで根岸の両手を取った。そのはち切れんばかりの笑顔に、とりあえず次のお弁当は彼の好きなハンバーグを入れてやろうかな、と根岸はぼんやり考えるのだった。
* * * * * *
「兄貴、あにきっ!やった、俺、根岸に弁当作ってもらえることになった!」
その晩、弟は兄に昼休みの顛末を嬉々として報告した。弟の成果に兄も満足げに頷く。
「そうでなくてはな。いくら同情を引くためとはいえ、私があんな弁当を作っている、と思われることになるのだ、成功してもらわなければ困る」
「ごめんな兄貴…でも、俺幸せ…!」
今から3日後に渡されるであろう手弁当に思いを馳せ、弟はほにゃりとだらしなく表情を緩めた。一方己の評価が下がる、と不満を口にしつつも、兄もまたそれなりに充足した顔をしていた。
「まあ、これでお前の弁当分の食費も浮くわけだしな。可愛い弟のためだ、これくらいの協力はしてやらんとな」
こうして東海道兄弟は首尾良くそれぞれの思惑通りに事を運び、互いに笑顔で手を打ち合わせるのだった。
実はすべて策略だった、腹黒東海道兄弟(笑)