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まあ、見てる人は全部見てる、かもしれないです。そういう人はごめんなさい。
高崎が風呂から上がると宇都宮がチーズを肴に飲んでいた。「あーっ、それ俺の!」奮発したとっておきの奴なのに。高崎が思わず指差すとにっこり微笑まれた。「そうだね僕は君のものだよ?」「ば、馬鹿違うっ」「何が違うの?仕方ないな、じゃあ身体に覚え込ませてあげる」そして今日も夜が更けていく。
甘い雰囲気にどちらからともなく顔を寄せたものの、唇が触れる前に止めた。鼻を擦り寄せ、キスする、とみせかけて触れそうなぎりぎりのところを掠めていく。結局、焦れて根を上げたのは高崎の方で、ぎゅっと宇都宮のシャツの胸元を掴むと押しつけるように唇を重ねてきた。触れた唇は甘く濡れていた。
いつも与えられているものが突然なくなったらどうするか。気になって敢えて何もしないでいた。「お休み」「…お、やすみ」戸惑う瞳に背を向けると、しばらくして迷うような声が零れる。「あの、さ…」「何?」「…何でもない」高崎の声が困惑から寂しげな色に変わり、背後で小さく丸まるのがわかった。
ここ最近あいつ何もしてこない。これまで殆ど毎晩、疲れてたって寝かせて貰えないこともあったのに。何で突然しなくなったのか、横で眠るあいつの背中を見つめても答えは出ない。だからって聞けるわ訳がない、何で俺を抱かないのかなんて。どうしたらいいんだろう身体はあいつの熱を欲しがってるのに。
宇都宮が怠そうに首を回していたので声をかけてみる。「肩揉んでやろうか?」すると宇都宮は一瞬きょとんとしてから小さく笑った。「キミ馬鹿力だからなぁ」文句を言いながらも目の前で背を向けて座ってくれたので、広い肩に触れた。指先で押すと思ったよりも強く跳ね返ってきて、これは重症だと悟る。
力を入れ固い部分を抉るように指で押し込んでいくと、宇都宮の口から次第に声が零れてきた。「…ふ」「……う、ん」それは、何だか違うことを連想させる声で、思わず手を止める。「お前、そういう声出すのやめろよ」すると宇都宮は振り向いて目を細めた。「気持ちいいんだからいいじゃない。それとも」
ずい、と宇都宮が身体を捻りながら体重をかけてきて、そのまま床に押し倒された。「何か違うことでも考えてるのかな?高崎は」笑いながら股間に手を伸ばされ、いつの間にか熱くなっていることに気づかされる。言葉に詰まると宇都宮は笑顔で口づけてきた。「じゃあお礼に高崎も気持ちよくしてあげるよ」
鬼のような形相をした宇都宮が腕を掴み、ぐいぐいと引っ張って行くので、大人しくついて行ったら人気のない物陰でいきなりキスされた。抵抗する間もなくたっぷりと十秒は口付けられ、唖然としている高崎に宇都宮が満足げににっこりと笑う。「僕、お腹空いてたんだよね。だから高崎が食べたくってさ」