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こんばんは、絶賛原稿中の今日この頃です。なのに夏バテがとうとうやってきたみたいです、気持ちが悪い。
で、原稿やってるのに何故かSSが出来上がりました。原稿やれよ。
いや、原稿もやってるんだけど、今うつとたかが離れてるので寂しくて、ついいちゃいちゃを書きたかったんだよね…
そんなわけで小話なうつたかで。
そういえば尾久はうつたかの聖地なんだけど、ジュニ京はこの2人だけの聖地ってないんだよね。
でもけーたん1人の城はあるんだよな、大森とか新子安とか。って考えてて大森でジュニ京がデートする話を受信したのでした。いつか書きたい。
忘れそうなのでメモしておいた(笑)
で、原稿やってるのに何故かSSが出来上がりました。原稿やれよ。
いや、原稿もやってるんだけど、今うつとたかが離れてるので寂しくて、ついいちゃいちゃを書きたかったんだよね…
そんなわけで小話なうつたかで。
そういえば尾久はうつたかの聖地なんだけど、ジュニ京はこの2人だけの聖地ってないんだよね。
でもけーたん1人の城はあるんだよな、大森とか新子安とか。って考えてて大森でジュニ京がデートする話を受信したのでした。いつか書きたい。
忘れそうなのでメモしておいた(笑)
「あー かき氷食いたい」
今日も仕事上がりに宇都宮の部屋で飲もうという事になって、いつものようにお邪魔した(というか、もう半分は生活してる)部屋で。
不意にそう呟く声に宇都宮はまたか、という顔を目の前の男に向けた。
すっかりほろ酔い気分で顔を赤く染めた高崎は丁度3本目の缶ビールを空にしたところで、背もたれにしているベッドの縁に頭を載せかけて「かきごおりーーアーイースー」と唸っている。
風呂上がりで火照った身体をきんきんに冷えたビールで冷やしたのも束の間、今度はアルコールで身体が熱くなって、ひんやりとしたものが欲しくなる。大体高崎のいつものパターンだった。
なので、さして珍しくもない光景に宇都宮は軽くため息を一つつくと、すぐに興味が失せたように己が手にしていたグラスに口をつけた。こちらは高崎と違って鮮やかな赤が綺麗な、イチゴダイキリ。宇都宮で販売されている栃乙女のカクテルだ。
ただ喚いているだけでは宇都宮の関心を引けないのがわかると、高崎は今度は身体を揺らしながら話しかけてくる。
「なー宇都宮ぁ、アイスないの」
「ないよ」
これも予想済みの言動で、高崎の問いかけに宇都宮は速攻で否定した。すると高崎は口を尖らせて不満を漏らす。
「昨日はあったのに」
「昨日キミが食べたからないんでしょ。それから朝一緒に出て一緒に帰ってきて、どこにアイスを補充する暇なんてあったと思うんだい」
「うー、もっとたくさんストック置いとけよー。食べるのわかってるんだから」
「自分の冷凍庫になんでキミのためのストックを大量に入れとかなきゃならないのさ」
アイスが食べたいのはわかるが身勝手な言い分を展開する高崎に、宇都宮は冷たく切り捨てた。
大体給料日前の金欠状態な高崎が毎晩ビールを飲めるのだって、宇都宮が仏心でツケてやってるからだ。でなければどんなに暑くても高崎はビール1本すら飲めない日が続く。連日宇都宮の部屋で飲んでいるのは、そういうことである。
そのツケの一部をお金でも現物でもなく身体で払ってもらってるのだって、貸し借りに厳しい宇都宮にしてはかなりの温情なのだ。夏場にビールの1本も飲めないのは、あまりに可哀想だと思うから。その上アイスまで準備しておけなんて、いくら高崎といえど図々しいことこの上ない。
それでなくても高崎が入り浸っているおかげで雑多な荷物がこちらにも流れ込んできているのだ。これ以上の浸食は認められない。
宇都宮がきっぱりと拒否すると、高崎はしゅん、と肩を落と不貞腐れたようにそっぽを向いた。
「宇都宮冷たい」
「涼しくなって丁度いいじゃない。良かったね」
言葉を逆手にとってにっこりと微笑んでやると、高崎は益々膨れっ面になってごろりと床に寝転がった。
そのまま不貞寝でもするのかと思ったら、しばらくしてまたぶつぶつ呟き出す。
「かき氷食いたい…みぞれでもいい…」
一度は断念したものの、どうしても諦めきれないらしい。呪いのように何度も呟く高崎に、宇都宮は呆れたように息を吐いて、冷ややかに見下ろした。
「そんなに食べたいなら買ってくればいいじゃない。コンビニなんて5分でしょ」
「だって金ねぇもん俺。それに外暑ちぃんだもん…せっかく風呂入ったのにまた汗でベタベタになるじゃん」
「どうせ後で汗かくんだから同じなのに」
さらりと宇都宮が付け足すと、高崎はその意味をワンテンポ遅れて悟り、アルコール以上に顔を真っ赤にした。もう数え切れないくらい関係を重ねてきたのに、未だに照れて初々しい反応を示す辺りが高崎の可愛いところだ。
「ば、馬鹿何言ってるんだよ」
「何だったら先にしちゃう?そしたら汗かいた後だから外出てまた汗かいても気にならないよ?まあ、コンビニまで買いに行けるだけの余力があれば、の話だけど」
ずい、と身を乗り出し宇都宮が不敵に笑いながら誘うと、高崎は火照った顔をふるふると横に振って本能的に後ずさった。が、背後にはベッドがあって逃げる余地はない。狼狽える瞳に宇都宮は優しく微笑むと、二人の間を邪魔するローテーブルを片手で退かし、高崎の傍に手をついた。
「高崎」
甘い声で囁き顎に指をかけると、気配を察したのか高崎が大人しくなる。
こういう時に見つめられるのは苦手のようで、伏し目がちになる高崎を横目に、宇都宮はまだ飲み残していた己のグラスに口をつけた。
軽く口内に含むとそのまま唇を高崎のその上に持っていく。
「ん………ん?」
馴染んだ唇から芳醇な苺の香りがする。それと同時に口内にころりと流れ込んできた甘い液体と冷たい塊に、高崎はぱちくりと瞬きした。
舌の上で転がったのは、氷の欠片。
口内のものを流し込むと唇を離し、宇都宮はきょとんとしている高崎に悪戯っぽく笑った。
「なんちゃって氷イチゴ。食べたかったんでしょ?かき氷」
「こ…これはかき氷じゃねぇっ」
「食べちゃえば味は殆ど同じだよ。口の中が冷たくなったんだからいいじゃない」
ぶすっとむくれる高崎に笑うと、宇都宮は残り少なくなったグラスを高崎の前で振って見せた。からん、と氷が涼しげな音を立て底の方に嵩を減らした赤い液体が煌めきながら揺れる。
「あと2回くらい食べられるけど、『氷イチゴ』。欲しい?」
いるか、と高崎は咄嗟に叫びかけたが、ほんのり甘さが残る口内の冷たさは意外に心地よいもので。
逡巡した末に小さく首を縦に振ると、満足げに笑みを浮かべる宇都宮の顔と甘くひんやりとした唇が下りてくる。
高崎は目を閉じると舌から舌へ転がされる氷の塊を受け取り、今度はビールではなく冷たくて熱いキスに酔うのだった。
今日も仕事上がりに宇都宮の部屋で飲もうという事になって、いつものようにお邪魔した(というか、もう半分は生活してる)部屋で。
不意にそう呟く声に宇都宮はまたか、という顔を目の前の男に向けた。
すっかりほろ酔い気分で顔を赤く染めた高崎は丁度3本目の缶ビールを空にしたところで、背もたれにしているベッドの縁に頭を載せかけて「かきごおりーーアーイースー」と唸っている。
風呂上がりで火照った身体をきんきんに冷えたビールで冷やしたのも束の間、今度はアルコールで身体が熱くなって、ひんやりとしたものが欲しくなる。大体高崎のいつものパターンだった。
なので、さして珍しくもない光景に宇都宮は軽くため息を一つつくと、すぐに興味が失せたように己が手にしていたグラスに口をつけた。こちらは高崎と違って鮮やかな赤が綺麗な、イチゴダイキリ。宇都宮で販売されている栃乙女のカクテルだ。
ただ喚いているだけでは宇都宮の関心を引けないのがわかると、高崎は今度は身体を揺らしながら話しかけてくる。
「なー宇都宮ぁ、アイスないの」
「ないよ」
これも予想済みの言動で、高崎の問いかけに宇都宮は速攻で否定した。すると高崎は口を尖らせて不満を漏らす。
「昨日はあったのに」
「昨日キミが食べたからないんでしょ。それから朝一緒に出て一緒に帰ってきて、どこにアイスを補充する暇なんてあったと思うんだい」
「うー、もっとたくさんストック置いとけよー。食べるのわかってるんだから」
「自分の冷凍庫になんでキミのためのストックを大量に入れとかなきゃならないのさ」
アイスが食べたいのはわかるが身勝手な言い分を展開する高崎に、宇都宮は冷たく切り捨てた。
大体給料日前の金欠状態な高崎が毎晩ビールを飲めるのだって、宇都宮が仏心でツケてやってるからだ。でなければどんなに暑くても高崎はビール1本すら飲めない日が続く。連日宇都宮の部屋で飲んでいるのは、そういうことである。
そのツケの一部をお金でも現物でもなく身体で払ってもらってるのだって、貸し借りに厳しい宇都宮にしてはかなりの温情なのだ。夏場にビールの1本も飲めないのは、あまりに可哀想だと思うから。その上アイスまで準備しておけなんて、いくら高崎といえど図々しいことこの上ない。
それでなくても高崎が入り浸っているおかげで雑多な荷物がこちらにも流れ込んできているのだ。これ以上の浸食は認められない。
宇都宮がきっぱりと拒否すると、高崎はしゅん、と肩を落と不貞腐れたようにそっぽを向いた。
「宇都宮冷たい」
「涼しくなって丁度いいじゃない。良かったね」
言葉を逆手にとってにっこりと微笑んでやると、高崎は益々膨れっ面になってごろりと床に寝転がった。
そのまま不貞寝でもするのかと思ったら、しばらくしてまたぶつぶつ呟き出す。
「かき氷食いたい…みぞれでもいい…」
一度は断念したものの、どうしても諦めきれないらしい。呪いのように何度も呟く高崎に、宇都宮は呆れたように息を吐いて、冷ややかに見下ろした。
「そんなに食べたいなら買ってくればいいじゃない。コンビニなんて5分でしょ」
「だって金ねぇもん俺。それに外暑ちぃんだもん…せっかく風呂入ったのにまた汗でベタベタになるじゃん」
「どうせ後で汗かくんだから同じなのに」
さらりと宇都宮が付け足すと、高崎はその意味をワンテンポ遅れて悟り、アルコール以上に顔を真っ赤にした。もう数え切れないくらい関係を重ねてきたのに、未だに照れて初々しい反応を示す辺りが高崎の可愛いところだ。
「ば、馬鹿何言ってるんだよ」
「何だったら先にしちゃう?そしたら汗かいた後だから外出てまた汗かいても気にならないよ?まあ、コンビニまで買いに行けるだけの余力があれば、の話だけど」
ずい、と身を乗り出し宇都宮が不敵に笑いながら誘うと、高崎は火照った顔をふるふると横に振って本能的に後ずさった。が、背後にはベッドがあって逃げる余地はない。狼狽える瞳に宇都宮は優しく微笑むと、二人の間を邪魔するローテーブルを片手で退かし、高崎の傍に手をついた。
「高崎」
甘い声で囁き顎に指をかけると、気配を察したのか高崎が大人しくなる。
こういう時に見つめられるのは苦手のようで、伏し目がちになる高崎を横目に、宇都宮はまだ飲み残していた己のグラスに口をつけた。
軽く口内に含むとそのまま唇を高崎のその上に持っていく。
「ん………ん?」
馴染んだ唇から芳醇な苺の香りがする。それと同時に口内にころりと流れ込んできた甘い液体と冷たい塊に、高崎はぱちくりと瞬きした。
舌の上で転がったのは、氷の欠片。
口内のものを流し込むと唇を離し、宇都宮はきょとんとしている高崎に悪戯っぽく笑った。
「なんちゃって氷イチゴ。食べたかったんでしょ?かき氷」
「こ…これはかき氷じゃねぇっ」
「食べちゃえば味は殆ど同じだよ。口の中が冷たくなったんだからいいじゃない」
ぶすっとむくれる高崎に笑うと、宇都宮は残り少なくなったグラスを高崎の前で振って見せた。からん、と氷が涼しげな音を立て底の方に嵩を減らした赤い液体が煌めきながら揺れる。
「あと2回くらい食べられるけど、『氷イチゴ』。欲しい?」
いるか、と高崎は咄嗟に叫びかけたが、ほんのり甘さが残る口内の冷たさは意外に心地よいもので。
逡巡した末に小さく首を縦に振ると、満足げに笑みを浮かべる宇都宮の顔と甘くひんやりとした唇が下りてくる。
高崎は目を閉じると舌から舌へ転がされる氷の塊を受け取り、今度はビールではなく冷たくて熱いキスに酔うのだった。
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