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高崎の開業記念日だから、何か1本SSをUPしたいな!とか思って書き始めたんですが、お祝いとかまったく関係ない話が出来上がってきました…(笑)
だって暑かったんだもん…。
微妙にエロ込みですので、そんなうつたかがダメな方は開かないでくださいませ。
でもエアコンの当たりすぎはよくないよ、クーラー病になるよ!
(これ書く前日にクーラー直撃で半袖の上に長袖着てさらにフリースの膝掛け頭から被って仕事してた人)
だって暑かったんだもん…。
微妙にエロ込みですので、そんなうつたかがダメな方は開かないでくださいませ。
でもエアコンの当たりすぎはよくないよ、クーラー病になるよ!
(これ書く前日にクーラー直撃で半袖の上に長袖着てさらにフリースの膝掛け頭から被って仕事してた人)
「あーーつーーーー…」
これで何度目ともしれない呟きを口にしながら、高崎は熱気がうだるホームを歩いていた。
屋根のないホームの先は陽炎がたっている。風もほとんどなく、じっとしていても額やこめかみを汗が滝のように伝い落ち、詰め襟の奥に流れ込んだ。
この気温で詰め襟を着用して外にいたら熱にやられるが、制服なのでこればかりは仕方がない。代わりに少しでも身を包むものを薄くしたくて、高崎は上着の下に何も着ていない。おかげで制服の裏はびしょ濡れだ。
予報では今日の最高気温は東京で34度、高崎で35度、高崎線沿線である熊谷は37度と出ている。実際にはコンクリートの照り返しで路上は42度くらいだろう。降り注ぐ陽光は暑いを通り越してすでに痛い、これで数時間屋外に立っていたらまず間違いなく倒れる、充分に殺人的気温だ。
あまりの暑さに手扇で顔の回りを扇いでみるが、生ぬるい風をそよそよと頬に感じるだけで、なんの涼にもならない。
「暑い…あつい、あついっ」
額から目尻に伝う汗を手にしたタオルで拭いながら、高崎は口癖になりつつある言葉を呪文のように繰り返した。言ったところで1度たりとも涼しくはならないけれど、言わずにはいられない。そんなところだった。
建物や電車の中はエアコンが効いているけれど、いくら路線だからって電車の中だけにいるわけにはいかない。仕事は車両の外にだってある。
だけど、この暑さもあと少しで避難できる。
高崎はホームに釣り下がるアナログ時計を見上げた。時刻は12時20分、あと少し頑張れば昼休みになる。そうしたらここを脱出して涼しい社員食堂に駆け込める。
それだけを頼りの綱として残りの時間を乗り切ろう、と高崎は熱気でぼんやりとした頭で思い、休憩時間が来るまで無心で頑張った。
そうしてようやく待ちに待った休み時間が来て、高崎は待ちに待った顔でホームから階段を上がっていった。
空腹もだが、とにかく今は涼みたい。上から徐々に降りてくる冷気に引き寄せられるように、ふらふらと段を上っていく。
屋内、といってもテナント内はともかく駅の中はホームに繋がっているため、意外と熱気が滞っている。
それでも日射しも照り返しもないだけ随分マシで、高崎は安堵の息を吐くとひとまず休憩室に向かった。社食の前に、まず制服を脱いでびっしょりになった汗を拭きたい。でないと制服がべたべたと肌にひっついて気持ちが悪い。
高崎が職員専用の廊下を抜け休憩室のドアを開けると、その瞬間冷たい風が顔を撫でていく。
その心地よさに思わず目を閉じてうっとりとし、室内に入ると高崎は窓の傍に寄った。そこがエアコンから吹き出る空気を直に浴びることができるスポットだからだ。
「ひゃー気持ちいーーー」
灼熱の太陽に焦がされ、いや蒸され寸前だった肌を冷気がひんやりと包み込む。汗をかいているからなお冷えて気持ちが良い。休憩室は自分の他に誰もいないのを幸いとして、高崎は上着の前を寛げ前面で風を受けた。エアコンの風を一人占めだ。
と、そこに再び休憩室のドアが開き、エアコンよりも冷ややかな声が高崎の背中からかかった。
「何してんの、そんなとこで」
呆れかえったようなその声だけで、振り向かずとも誰が来たのかわかった。目線だけを動かすと、予想通りオレンジ色と見慣れた顔が目に入る。
入ってきたのは宇都宮だった。
だらしない格好でも気兼ねない相手だとわかった高崎は、そのままエアコンの風を浴びる体勢のまま宇都宮に愚痴を零した。
「涼んでんだよ。だってもー外マジで地獄だぜ?冷やさないと湯気吹いちまう」
「それはわかってるよ。それにしたって何て格好してるの」
「ちょっとくらいいいだろ、とにかく暑かったんだ」
冷却中なんだよ、と口を尖らせる高崎に、ふぅん、と宇都宮が気のない返事をしながら足音もなくで近づく。
そうして興味がないと思わせ警戒させずに高崎の背後に回ると、いきなり両脇から腕を回し露わになっていた前身に手を這わせた。
突然の感触に思わず高崎がビクリと身体を竦ませる。
「ひゃ…!?」
「ああ、よく冷えてる」
汗ばんだ素肌は冷風に扇られてひんやりとしている。しっとりとした涼を求め肌をまさぐる宇都宮の掌に、高崎は息を詰め身を捩った。
エアコンで肌が冷えたせいか、はたまた宇都宮もまた屋外の仕事で体温が上がっているのか、いつもよりも掌が熱く感じる。柔らかな腹から鳩尾を通って胸板に。宇都宮にそんな風に執拗にじっくりと撫で回されると、嫌でも違う感覚が目を覚ましそうで、高崎は身動ぎ背後から伸びる腕に手をかけた。
「よ、せ…って」
「高崎の肌、冷たくて気持ちいい。ほら…ここまで冷えてる」
そう言って宇都宮の指が高崎の胸を滑り、小さく盛り上がっていた蕾を摘み上げる。指先で揉み扱かれ、咄嗟に高崎の背筋が跳ねた。
「んあんッ!や、めろってば…!」
思わずあられもない声が喉をつき、高崎は明らかに情事の最中と同じ要領で胸の突起を弄るタチの悪い手をはたき落とした。
「こんなとこで盛んなバカ」
うっすらと頬に赤みが差した高崎がオレンジの前身頃で肌を隠すようにして宇都宮を睨みつける。すると宇都宮はその腕を掴み手元に引き寄せた。
「キミが人の前でこんな格好して誘ってるからだろ」
言うなり、宇都宮は高崎の腰に手を回して抱き竦めると、はだけた首筋に唇を押しつけた。詰め襟で隠れるかギリギリのところできつく吸い上げると、流れるようにして鎖骨の下にも唇を寄せる。
あっという間に肌の上に数カ所の紅痕を散らされ、高崎が呆気にとられていると、宇都宮は満足げににっこりと微笑んだ。
「うううううう宇都宮…ッ!」
「これで今日一日簡単には襟元開けられないねぇ。ちゃんと着てないとキミの上官に見つかったら何言われるかわからないしね?」
「ううう、外ではちゃんと着てるよっ…ちょっと涼んでただけじゃんか…っ!」
「外でちゃんとしてるのは当たり前、お客さんいるんだから。こんな他の誰かが入ってくるような場所でも、ダメだよ」
「俺が来た時は誰もいなかったんだから、いいじゃんかよ…」
ぶつぶつと文句を言いながらも、笑顔の宇都宮に監視されているので、高崎は渋々前のジッパーを全部閉め、詰め襟のホックをきっちりと留めた。ここは宇都宮の言う通りにしておかないと、後が怖い。
ほんの少しだったがエアコンに直接当たっていたおかげか、制服の中が少しひんやりしていて気持ちがよかった。
「…あとでアイス奢れよ」
人に苦行を強いるからには、せめてそのくらいの見返りがないと、とてもじゃないけどやってられない。
じと目でねめつける高崎に、宇都宮は目を細めると「あずきアイスキャンデーならね」と笑って掠めるようにほんのり冷えていた高崎の唇を奪ったのだった。
これで何度目ともしれない呟きを口にしながら、高崎は熱気がうだるホームを歩いていた。
屋根のないホームの先は陽炎がたっている。風もほとんどなく、じっとしていても額やこめかみを汗が滝のように伝い落ち、詰め襟の奥に流れ込んだ。
この気温で詰め襟を着用して外にいたら熱にやられるが、制服なのでこればかりは仕方がない。代わりに少しでも身を包むものを薄くしたくて、高崎は上着の下に何も着ていない。おかげで制服の裏はびしょ濡れだ。
予報では今日の最高気温は東京で34度、高崎で35度、高崎線沿線である熊谷は37度と出ている。実際にはコンクリートの照り返しで路上は42度くらいだろう。降り注ぐ陽光は暑いを通り越してすでに痛い、これで数時間屋外に立っていたらまず間違いなく倒れる、充分に殺人的気温だ。
あまりの暑さに手扇で顔の回りを扇いでみるが、生ぬるい風をそよそよと頬に感じるだけで、なんの涼にもならない。
「暑い…あつい、あついっ」
額から目尻に伝う汗を手にしたタオルで拭いながら、高崎は口癖になりつつある言葉を呪文のように繰り返した。言ったところで1度たりとも涼しくはならないけれど、言わずにはいられない。そんなところだった。
建物や電車の中はエアコンが効いているけれど、いくら路線だからって電車の中だけにいるわけにはいかない。仕事は車両の外にだってある。
だけど、この暑さもあと少しで避難できる。
高崎はホームに釣り下がるアナログ時計を見上げた。時刻は12時20分、あと少し頑張れば昼休みになる。そうしたらここを脱出して涼しい社員食堂に駆け込める。
それだけを頼りの綱として残りの時間を乗り切ろう、と高崎は熱気でぼんやりとした頭で思い、休憩時間が来るまで無心で頑張った。
そうしてようやく待ちに待った休み時間が来て、高崎は待ちに待った顔でホームから階段を上がっていった。
空腹もだが、とにかく今は涼みたい。上から徐々に降りてくる冷気に引き寄せられるように、ふらふらと段を上っていく。
屋内、といってもテナント内はともかく駅の中はホームに繋がっているため、意外と熱気が滞っている。
それでも日射しも照り返しもないだけ随分マシで、高崎は安堵の息を吐くとひとまず休憩室に向かった。社食の前に、まず制服を脱いでびっしょりになった汗を拭きたい。でないと制服がべたべたと肌にひっついて気持ちが悪い。
高崎が職員専用の廊下を抜け休憩室のドアを開けると、その瞬間冷たい風が顔を撫でていく。
その心地よさに思わず目を閉じてうっとりとし、室内に入ると高崎は窓の傍に寄った。そこがエアコンから吹き出る空気を直に浴びることができるスポットだからだ。
「ひゃー気持ちいーーー」
灼熱の太陽に焦がされ、いや蒸され寸前だった肌を冷気がひんやりと包み込む。汗をかいているからなお冷えて気持ちが良い。休憩室は自分の他に誰もいないのを幸いとして、高崎は上着の前を寛げ前面で風を受けた。エアコンの風を一人占めだ。
と、そこに再び休憩室のドアが開き、エアコンよりも冷ややかな声が高崎の背中からかかった。
「何してんの、そんなとこで」
呆れかえったようなその声だけで、振り向かずとも誰が来たのかわかった。目線だけを動かすと、予想通りオレンジ色と見慣れた顔が目に入る。
入ってきたのは宇都宮だった。
だらしない格好でも気兼ねない相手だとわかった高崎は、そのままエアコンの風を浴びる体勢のまま宇都宮に愚痴を零した。
「涼んでんだよ。だってもー外マジで地獄だぜ?冷やさないと湯気吹いちまう」
「それはわかってるよ。それにしたって何て格好してるの」
「ちょっとくらいいいだろ、とにかく暑かったんだ」
冷却中なんだよ、と口を尖らせる高崎に、ふぅん、と宇都宮が気のない返事をしながら足音もなくで近づく。
そうして興味がないと思わせ警戒させずに高崎の背後に回ると、いきなり両脇から腕を回し露わになっていた前身に手を這わせた。
突然の感触に思わず高崎がビクリと身体を竦ませる。
「ひゃ…!?」
「ああ、よく冷えてる」
汗ばんだ素肌は冷風に扇られてひんやりとしている。しっとりとした涼を求め肌をまさぐる宇都宮の掌に、高崎は息を詰め身を捩った。
エアコンで肌が冷えたせいか、はたまた宇都宮もまた屋外の仕事で体温が上がっているのか、いつもよりも掌が熱く感じる。柔らかな腹から鳩尾を通って胸板に。宇都宮にそんな風に執拗にじっくりと撫で回されると、嫌でも違う感覚が目を覚ましそうで、高崎は身動ぎ背後から伸びる腕に手をかけた。
「よ、せ…って」
「高崎の肌、冷たくて気持ちいい。ほら…ここまで冷えてる」
そう言って宇都宮の指が高崎の胸を滑り、小さく盛り上がっていた蕾を摘み上げる。指先で揉み扱かれ、咄嗟に高崎の背筋が跳ねた。
「んあんッ!や、めろってば…!」
思わずあられもない声が喉をつき、高崎は明らかに情事の最中と同じ要領で胸の突起を弄るタチの悪い手をはたき落とした。
「こんなとこで盛んなバカ」
うっすらと頬に赤みが差した高崎がオレンジの前身頃で肌を隠すようにして宇都宮を睨みつける。すると宇都宮はその腕を掴み手元に引き寄せた。
「キミが人の前でこんな格好して誘ってるからだろ」
言うなり、宇都宮は高崎の腰に手を回して抱き竦めると、はだけた首筋に唇を押しつけた。詰め襟で隠れるかギリギリのところできつく吸い上げると、流れるようにして鎖骨の下にも唇を寄せる。
あっという間に肌の上に数カ所の紅痕を散らされ、高崎が呆気にとられていると、宇都宮は満足げににっこりと微笑んだ。
「うううううう宇都宮…ッ!」
「これで今日一日簡単には襟元開けられないねぇ。ちゃんと着てないとキミの上官に見つかったら何言われるかわからないしね?」
「ううう、外ではちゃんと着てるよっ…ちょっと涼んでただけじゃんか…っ!」
「外でちゃんとしてるのは当たり前、お客さんいるんだから。こんな他の誰かが入ってくるような場所でも、ダメだよ」
「俺が来た時は誰もいなかったんだから、いいじゃんかよ…」
ぶつぶつと文句を言いながらも、笑顔の宇都宮に監視されているので、高崎は渋々前のジッパーを全部閉め、詰め襟のホックをきっちりと留めた。ここは宇都宮の言う通りにしておかないと、後が怖い。
ほんの少しだったがエアコンに直接当たっていたおかげか、制服の中が少しひんやりしていて気持ちがよかった。
「…あとでアイス奢れよ」
人に苦行を強いるからには、せめてそのくらいの見返りがないと、とてもじゃないけどやってられない。
じと目でねめつける高崎に、宇都宮は目を細めると「あずきアイスキャンデーならね」と笑って掠めるようにほんのり冷えていた高崎の唇を奪ったのだった。
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